クリスタルコーヒー

「本物のコーヒー」とはどのようなものか?それは私たちの経営する喫茶店での1人のお客様との出会いだった。
そのお客様は、農薬や化学肥料を散布した農産物を口にすると、発ほっしん疹が出たり、咳が止まらなくなったりと体に異変が起こると言う。「本当だろうか?」と疑いをもったが、数日たってもその言葉が頭から離れない。結局、調べてみることにした。化学過敏症の専門医に聞いたところ、推定患者数は国内に1千万人ほどいるという。
「化学過敏症の方々にも安心して飲んでいただけるコーヒーを提供したい」。
すぐさま農薬や化学肥料に頼らず自然のサイクルで育てられたいわゆる「ジャングルコーヒー」を探し始め。そして、ウガンダという国を知った。
1997 年7月、父と私は東アフリカのウガンダに渡った。「本物のコーヒー豆」の買い付けに来たのだ。どこまでも続く山並みと、雄大な湖に囲まれた大自然が見渡す限り広がっていた。赤道直下に位置する国で、平地の標高が 1000 メートル、中央部にナイル河、南部にはビクトリア湖など豊富な水源がある。また、年間平均気温が22℃と快適な気候であることや年間降水量が1100ミリであること。まさに、ウガンダはコーヒー豆にとっての楽園だった。
農薬や化学肥料などの薬品に頼らずともコーヒーの木は実をつける。早速、良質なコーヒー豆が育つというウガンダ東部のマウント・エルゴンへ向かう。車を 10 時間ほど走らせると、標高 4321 メートルの山の中腹あたり、森の中でバナナやその他の植物とコーヒの木が共生していた。当時は、ウガンダ産コーヒー豆の日本への輸出はほぼなかった。「日本に販路を切り開けば、ウガンダの経済発展に貢献できる」と考えた。
帰国した私たちは、買い付けたコーヒーの無料試飲のため全国 40カ所を行脚した。その噂を聞きつけたウガンダのジェームス・ババ前駐日大使から連絡が入った。05 年3月から開催される愛知万博にウガンダ政府がブースを出すので、そこでそのコーヒーを紹介してくれないかと言う。愛知県は私たちの地元。万博では1日3千杯のコーヒーを用意して無料試飲を行った。このことがきっかけとなり、今では、年間 36 トンのコーヒーを全国へお届けできるまでになった。ウガンダで育てられるコーヒー豆は、アラビカ種の原種(古代種)であるティピカ。まさに「本物のコーヒー豆」と言っていいだろう。

 

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公式サイト

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